皆さんは知覚過敏についてどのようなイメージがありますか?
「単に歯がしみるだけ」「放っておいても大丈夫」多くの方はこんなイメージを持たれていると思います。
ですがこのしみる症状、虫歯の痛みの初期症状に似ていたり、歯が欠けたり、削れたり、すっぱいものの過剰摂取で酸蝕症になったりして歯が壊れているときにも起きる症状なので油断大敵なんです!!
気が付かないうちに歯が傷んでいることもあるので気になる方は受診することををおすすめします。
では知覚過敏についてご紹介していきます!
★ 知覚過敏とは
知覚過敏は、象牙質を覆っている硬いエナメル質や歯茎がなんらかの原因で失われたときに、むき出しになった象牙質から神経へと外部の刺激が伝わって起きる痛みです。
★ 知覚過敏リスクチェック
① 歯ぎしり・食いしばりしていませんか?
過剰な力は歯のヒビ、欠け、咬耗、詰め物や被せ物の痛みの原因になります。
② ゴシゴシ磨きはやめましょう
ゴシゴシ強く磨きすぎると歯を摩耗させたり、歯茎を痩せさせてしまうことがあります。
③ 歯磨き不足も大きなリスクに
歯にべったりつく歯垢の中にむし歯菌の出した酸が溜まり、スメア層や再石灰化層を溶かしてしまいます。
④ 熱中症予防に何を飲んでますか?
熱中症予防に毎日イオン飲料を飲んでいるかたが多いと思います。イオン飲料は意外と酸性度が高く、チビチビ飲む度に歯が溶けます。
⑤ ヤニ取り歯磨き使ってませんか?
ヤニ取り歯磨きは研磨力が強く、ステイン除去機能の高い歯磨剤もあるので避けたほうが無難です。
⑥ すっぱいものの摂りすぎにご注意を
酸味は体には良くても歯には悪いことが多いので、ご自分にあった食べ方を歯科医院で相談してみましょう。
➆ 水泳やジムではいつもスポーツ飲料?
スポーツ飲料やビタミン飲料ばかり飲むと歯が溶けやすく、そうした歯を食いしばったりすると歯がすり減りやすいです。
➈ お口の中パサついてませんか?
持病の薬を飲んでいる人に多いお口のパサつき。薬の副作用で唾液の分泌が減ると、歯の再石灰化やスメア層の形成がスムーズに行われません。
★ 知覚過敏の治療方法
STEP0
・日常生活に知覚過敏のリスクがないか問診し検査指導を行います
生活習慣指導・食事指導・歯磨き指導など
STEP1
・元に戻せる治療法で試しながら症状が改善するか経過を診ます
症状を抑える薬をつけたり、歯に色のつかない薬剤を塗ってコーティングしたりします。
STEP2
・STEP1で効かない場合
更にガッチリと歯をシーリングしたり、レジンで歯の表面を覆います。
STEP3
・STEP2でも効かない場合
歯の噛みあわせの調整を行ったり、詰め物を詰めなおしたりします。
STEP4
・様々な治療を試してみて改善しない場合
神経を抜いたり、ときには抜歯をします。