顎関節症とは
顎関節症は主に口を開けると音がしたり、こめかみのところが痛むあごの疾患のことで、症状が出る原因は強い噛み締しめやTCH(歯列接触癖)、無理に口を開けたりすることで発症します。症状が進行すれば生活に支障が出るほど痛みが強くなる方もいらっしゃいます。
治療としてはスプリント(マウスピース)や開口訓練、マッサージや湿布、習慣や癖を修正する行動療法などがあります。
今回は症状がある程度落ち着いてきた際に行うマッサージをお伝えいたします。
- 急性期(症状が強い)の方は冷たいタオルを当てて症状を落ち着かせたりしますが、顎関節症の症状が慢性的にある方はまず入浴中やお風呂上りや蒸しタオルを5分ほど当てて温めたあとなど血行を良いときに行います。顎関節症のマッサージの際は、筋肉の血流を良くし、あごの緊張を取ることで、痛みも軽減します。治療はもちろん、予防の効果も期待できます。
[マッサージ]
- 咬筋(あごのえらの角のすぐ脇、かみしめたときに盛り上がるところ)をほぐすときは、指を当て、少し痛みが出る程度の強さで、円を描くようにマッサージします。朝晩、5分~10分ずつ行います。
- 側頭筋(こめかみの、歯をかみしめると動く部分)をほぐすには、に指を当て、円を描くようにマッサージします。
こちらも朝晩、5分~10分ずつ行います。
- 口が開けにくい方は口を上下にできるだけ大きく開けます。上を向くようにすると、口が大きく開きやすくなります。
朝・晩、5回~10回ずつ行います。このとき、手で口の両側をすぼめながら、上下に口を大きく開けるとより効果的です。