<口呼吸とは?>
人は呼吸を無意識に行なっています。
普通は鼻で空気を吸って、鼻から吐きます。
しかし、最近は口から空気を吸って吐く人が増えてきました。
これを、口呼吸(こうこきゅう)と言います。
いつも鼻が詰っている人・口が開いている人・唇が乾きやすい人・喉が乾きやすい人は口呼吸の疑いがあります。
口呼吸をしていても自分では気づかない場合も多いので注意が必要です。
<鼻の役割>
なぜ、口呼吸が問題になるのでしょうか?
※鼻には空気清浄器の役割があります。
私達が吸い込む空気には、病原菌の50%~80%は鼻の粘膜に吸着され処理します。
※加湿器・加温器の役目をします。
冷たく乾いた空気でも、鼻腔で緩められ湿度を含んだ状態でのどまで到達します。
加湿が不十分だとは違法の粘膜になじみにくく酸素がスムーズに吸収されません。
※病原菌の繁殖を抑える
吐く息も、鼻腔を通ることで鼻腔を適度に乾燥させ、風邪のウィルスなどの病原菌の
繁殖を抑える効果を発揮します。
<口呼吸はなぜいけないの?>
空気中には埃や細菌やウィルスや花粉・有害な排気ガス、そしてシックハウス症候群の原因物質など体に有害なものが含んでいたりします。
鼻呼吸では、綺麗な空気にして体に取り入れてますが、口呼吸では口から喉を通り肺に入っていきます。この時に、喉にある扁桃腺が直接ダメージを受けます。
その為、風邪を引きやすくなったり、喘息・アレルギー・アトピーなどが引き起こる引き金になることもあると言われています。
口の中が乾燥し、唾液の分泌が悪くなるため虫歯や歯周病が起こりやすくなります。
更に、歯並びを悪くして顔や体に歪みを生じさせることも!
子供達に関しては「集中力がなくなる」「体力がなくなる」などの、成長を妨げる原因にもなりかねません。
<口呼吸を改善するために>
●1~3㌢の高さの枕であおむけ寝を!
高すぎる枕は空気の通り道を圧迫して口呼吸を促進してしまいます。
頭がある程度沈むよう柔らかくフワフワで1~3センチ程度の高さの枕が良い!
素材は羽根がベスト!あるいは、後頭部と首との間に丸めたタオル(浴用サイズ)を当てて寝てもOK!
また、横向きやうつぶせ寝は鼻を圧迫して鼻呼吸を妨げるので必ずあおむけで寝ましょう。
●鼻呼吸促進グッズを使用する
口にくわえて鼻呼吸を促すものや鼻に装着して鼻腔を広げるものなどさまざまな製品があります。
眠っている時は自分の力では改善できないので鼻腔を広げるテープやクリップなども市販されているので上手に使用されるといいでしょう。
乳児に関しては、おしゃぶりを早く取り上げないこと!
少なくとも3歳半くらいまではおしゃぶりを加えさせておくことをオススメします。
口呼吸をしていないか、自分も含め家族全員でチェックしてみましょう。
健康の為には、鼻呼吸という正しい呼吸法を身につけることが大切です。