くれいし歯科クリニック:ブログ

むし歯になりやすい時期の記事

初期むし歯を治すには?

1フッ素を歯に供給する

  • フッ素には歯の再石灰化を促すはたらきがあり、初期むし歯であれば唾液とフッ素の作用によって、自然治癒が見込まれます。食後にはフッ素配合歯みがきでしっかり歯みがきをしましょう。

 

2間食に注意する

  • むし歯の原因は「砂糖」と思われがちですが、プラーク中の細菌が酸を産生するときの原料は「発光性炭水化物」です。つまり砂糖を含まないパンや白米も最近のえさになります。

1日3食の食事以外の間食—飴やジュース、缶コーヒー、菓子パンなどの飲食回数が多いほど、むし歯のリスクは上がります。

3ガムで唾液を出す

  • ガムを噛むことで唾液がたくさん分泌され、再石灰化が促進されます。

糖を含まない、キシリトールやCPP-ACPの配合されたガムがおすすめです。

CPP-ACPは歯にカルシウムも供給してくれるので、唾液分泌の少ないかたにはとくに効果的です。

4そしてやっぱり定期健診

  • 毎日歯みがきやフロスをしていても、残念ながら、100%完璧にプラークを落とすことは不可能です。歯医者さんに定期検診に通うことで、磨けていない部分への歯ブラシの当て方や、自分のみがき方の癖を教えてもらったり、高濃度のフッ素を塗布してもらえます。
  • 歯と歯が接している部分のむし歯は、触診だけではわからないことが多いです。リスクが高い部位は、定期的にレントゲン撮影を確認してもらうことが大切です。

むし歯を初期の段階で発見できる可能性も高まります。

 

 

2024年8月01日|

子どもは生まれたときから永久歯が生え揃う13歳頃までに3回、もっともむし歯になりやすい時期があると言われていますが、ご存知でしたか?この時期のことを「感染の窓」といいます。

 

むし歯になりやすい時期は3度ある

この感染の窓が開く時期にお子さんの歯をしっかりケアすることは、大切な歯をむし歯から守るために重要です。「感染の窓」というむし歯になりやすい時期は、歯が生えてくる頃と生え変わる頃と言われています。

 

乳歯の奥歯が生え揃う頃

年齢でいうと1才7ヶ月から2才7ヶ月の頃です。

大人からむし歯菌が感染しやすい時期でもあります。

 

■6才臼歯(きゅうし)が生えてくる頃

およそ5才後半から6才頃までです。

この時期に一番奥に生えてくる歯のことを6才臼歯といいます。生えたばかりのこの歯は歯質が弱く抵抗力がありません。

歯肉から顔を出す間際は、特に歯ブラシが歯の表面に届きにくいため注意が必要です。

 

■12才臼歯が生え揃う頃

12才臼歯とは、一番奥にある6才臼歯よりさらに奥に生える歯のことで、13才頃までに生えます。

歯ブラシが届きにくく、目視で確認しづらい歯です。歯みがきが不十分になりやすく、6才臼歯と同じく生えてくる最中にむし歯になる子も多くいます。

 

むし歯にさせないためのポイント

子どもの歯を守るためには、以下のポイントが大切です。

 

  • 大人とスプーンなどを共有しない

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にむし歯菌はいません。むし歯菌は大人から感染してしまいます。それを防ぐために、スプーンや箸の共有は避けましょう。食べ物の口うつしも、もちろんNGです。

そしてまず、家族全員がお口の健康に気をつけましょう。

 

2.甘いものは避ける

むし歯菌を完全に避けることは難しいですが、甘いもの避けることで菌の増殖を防ぐことができます。

また歯によい食材を積極的に取り入れましょう。リンやカルシウムなどのミネラルを多く含むものや、よくかみ唾液がたくさん出るような食品がおススメです。

 

3.ダラダラ食べはNG

常にお口の中に食べ物があると、むし歯ができやすい酸性の状態に傾いたままになります。食事やおやつはきちんと時間を決めてとりましょう。

 

4.食後には歯みがきする

むし歯予防には食後の歯みがきが大切です。食べた後は必ずみがく習慣を子どもの頃からつけることは、生涯自分の歯でおいしく食べるためには重要です。

 

5.仕上げみがきをしましょう

まだ自分でうまくみがくことができない年齢のお子さんはもちろんのこと、一人でみがけるようになっても、小学校中学年くらいまでは仕上げみがきをしてあげましょう。

 

 

以上のことに気をつければ、「感染の窓」が開く時期をのりきり、子どものむし歯リスクを下げることができるでしょう。

 

2020年10月01日|